懇親会のあと、友人と待ち合わせてランチへ。今年会うのははじめてだったかも!そういえばふたりで会うのも初だったので、これまでのこととか、じっくり話を聞く。

彼女は大学で日本語を教えているのだけど、博士号を取得したときの苦労とか(尋常じゃないページ数の博論書いてた!)、日本語教育の現状なんかの話がものすごく興味深かった。

特に興味を惹かれたのが、継承言語(heriage language)という概念。たとえば、韓国に住む日韓夫婦のお子さんたちは、家庭外ではすべて現地語である韓国語で育ち、日本語話者である父親もしくは母親との
日常会話のみを通して日本語に触れる。結果的に、日本語を学ぶ環境を特別に用意していかないかぎり、日本で育つ子供に比べ、日本語力は弱くなっていく。

いままで、そういった子供たちへの日本語教育はそれぞれの家庭に丸投げされてきたのだけど、昨年、日本語教育をめぐる法律が改正され、そういった子供たちへも日本語教育を行っていこうという文言が盛り込まれたらしい。

意地悪な目でみれば、グローバル化が進む一方の現代において、世界中に散らばっている日本語話者を日本に「役立つ」人材に育て、積極「活用」していこうということ。いままで「そこらへんは各自家でがんばって」と放置されてきた国際結婚夫婦に対し、「あれ、ひょっとしてこのひとたち使えるんじゃない?じゃあたすけておこうかな」みたいにも感じられて、手のひら返しで虫がいいなあとは思う。でもそれにしたって、いままで親一個人の努力にかかっていたことを政府がサポートしてくれるなら、それは本当に後押しになるんじゃないかと。

さらにおお!と驚いたのが、コロナ禍をきっかけに世界中の日本語教育者がつながりやすくなっている現状があるとのこと。各国での取り組み事例をシェアしあう、というZOOM会議もあるらしく、その動きは興味深すぎるなあと。

そんな話を聞きつつランチとお茶をしてから友人と別れ、もうひとつの待ち合わせのため、バスで合井(ハプチョン)に移動。
(あまりに長くなったので、3つにわけました。つづきはその3へ)
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