徒然日記 〜通訳案内士、ふたたび〜

コロナ禍休業を経て、通訳案内士業に復帰。7年暮らしたソウルが第2の故郷(22年3月帰国)。中学生の母。ミニマリストに憧れている。

2018年06月

一昨日ぐらいから、川上弘美さんの短編集をぱらぱらとめくっている。あまり集中力がないので、一編読んではぼんやりとして、また少ししてから次の一編へと進む。

川上弘美さんの小説で初めて読んだのは、『センセイと鞄』。2001年初版とあるけれど、手に取ったのはもう少しあとだったように思う。たぶん、大学を卒業して最初に就職した会社に勤めていた頃。それからしばらくは川上弘美さんブームで、当時手に入る作品はほとんど読み尽くした。その後数年間は離れている時期があって、ここ3年くらいは気になるタイトルを見つけてはたまに手をとってというような、つかず離れずといった距離感で読み続けている。

川上弘美さんのほかにも、書店でまだ読んでいない作品を見つけて嬉しい作家さんが何人かいる(村上春樹は新刊予告?が出るなり予約をしてしまうので、たまたま書店で新作に出会うというのはない)。

よしもとばなな、益田ミリ、田辺聖子、小川洋子、三浦しをん。

もう亡くなってしまったから新作に出会えなくて悲しいのは、佐野洋子さん。

江國さんは作品に好き嫌いがありすぎるのだけど、でもやっぱり読んでいない作品を見ると手に取ってしまう。
(10代半ばに出会った『ホリー・ガーデン』は、読み返している回数でいうとぶっちぎりで1番)

保坂和志さんの『この人の閾』を超える衝撃の小説にはまだ出会ってないようには思うけれども、最近はあまり読んでいない。たま〜にもう読んだ作品を読み返す。 

小川糸さんはエッセイほぼ読んだけれども、彼女のピュアさについていけないことが多々あり、もう読んでいない(小川糸さんの問題ではなく、わたしがひねてくれているかだと思う)。

最近はまった松家仁之さんは寡作なので、もうすべて読んでしまった。

ノーベル賞ブームにのって読み始めたカズオイシグロはもう別格すぎて、読むたびに衝撃を受ける。

作家ではないけれども、美輪さん、小泉今日子、片桐はいりの本は見かけると手にとる。

好きかどうかまだよくわからないけれども、『i』とか『サラバ!』がすごかったので、西加奈子さんの作品もたまに読む。 

素晴らしすぎる作品に出会うと、いつもその素晴らしさを表現できる筆力があればと願わずにいられない。ここに挙げた作家さんたちだって、彼らの作品を好きな理由が確実にあるのに、ちっとも説明できない。彼らにしか作り出せない世界があって、その世界を心から愛しているというのに。

ちなみにわたしは生粋の村上主義者なので、1番大事な作家は誰かを聞かれれば迷いなく「村上春樹」と答えます。1番大事な作品は何かと聞かれたら、いろいろあるけれど、やっぱり江國さんの『ホリー・ガーデン』かなと思います。 
mixiチェック

朝起きてから、いままでにしたこと。

うっかりお米もパンもきらしてしまっていたので、お味噌汁とグラノーラという変な組み合わせの朝食を作った(いつもはご飯とお味噌汁の和朝食が基本)。
夫と息子を送り出してから、身支度をして、洗い物と洗濯をすませた。

夏休みに一時帰国するソウルの友人親子たちとやりとりしながら、会う日と場所を決めた。

海外研修のときに会えたらいいなと連絡したサンフランシスコ在住のお客さんから、"What a pleasure to hear from you!"で始まる快諾メールが届いていて、嬉しくなった。

8月に計画している自主研修(という名の旅行?)のことで、ガイド仲間とのやりとりをした。

8月に行くライブのチケットをとって、一緒に行く子に報告。

珈琲を淹れてソファで飲みながら、川上弘美の短編集『 猫を拾いに』をぱらぱら。
(いろんな人間関係がさらりと描かれていて、ものすご〜くいい。いろんな形があっていい、と思える。川上節、やっぱりとっても好き)

シーズン中はどうしても仕事一色になってしまう。仕事のことばっかり考えているし、家族以外に話すのは仕事仲間だけになる。それはそれで楽しいのだけど、やっぱり、こうやってあっちこっちふらふらまたぐ感じがもっと好きだし、落ち着く。

午後は一ヶ月ぶりにジムに行って、身体をシャキンとさせてこようと思います。みなさまも、よい1日を:):)
mixiチェック

先週金曜日にツアーを終え、横浜の自宅に戻りました。今年の春シーズンはこれでもって終了!来月末に海外研修の仕事を1本だけして、あとは夏休みです:):):)

週末は近所の温泉施設に行くぐらいで、家族とのんびり。今日はツアー後の事務作業をすませてオフィスに書類を送り、ツアーあとにいつも行く美容院でプチエステ。明日は一ヶ月ぶりにジムに行く予定。

3末からロングツアーを4本こなしたのだけど、今年の春はきつかった。。(合計で54日間)特に2本目と3本目がものすごくしんどくて、仕事をつめていれすぎたことを猛省。自分のキャパを冷静に判断して仕事量を決めるのって、本当に大事。

来年は仕事の量自体も減らし、ツアー間にしっかり休めるようスケジュールも調整。最長19日の超ロングツアーは今年一杯で辞めることにしたので、ツアー期間も8〜14日間と短くなることに。
(2019年度のスケジュールはこんな感じの予定)

こうやって毎年バランスをとりながら、そのときどきの状況にしっくりくる働き方をしていけたらな、と思います。

春からほとんど友人に会えていなかったので、今日はもろもろ個人的な予定を調整中。ジム通いも再開したいし、繁忙期だと手をつける気にならない家の中の整理も少しずつやっていきたい。秋のシーズンまで、ゆるゆる過ごしていきたいと思います。
mixiチェック

本日の行程も無事終了〜。東大寺の帰り道土砂降りにあたり、お客さんもわたしもずぶ濡れに。でもなんだか楽しかった。まだ2日分の行程もあるものの山場はすべて超えてしまったので、もう早くも若干終わった感あり。でも気を抜くと凡ミスするので最後まで気を引き締めてこなさなくては。

夕方には業務を終え、夜は京都付近に住むガイド仲間と待ち合わせをして、夕食を食べに行きました。同じツアーをしているので話すことはいくらでもあって、美味しいワインと食事を楽しみながらあっというまの時間。最近お腹が満たされるとすぐ眠くなるので、これからさらに下見をするというふたり(えらすぎる!)と別れ、先にホテルに戻りました。

ちょっと前までツアー中にこんな時間をもてるなんて、想像もできなかった。義務ではないのだけど推奨されているので、19日間毎日欠かさずお客さんと夕食を食べに行ったこともある。

いろんな考え方があるとは思うのだけれども、いい仕事をするために1番大事なのは、自分をよく理解して、どうしたらいいパフォーマンスをできる状態に自分を持っていくかだと、わたしは考えている。わたしの場合、とにかく体力がなく、感情的なアップダウンが激しい。ので、とにもかくにも無理はしない。身体的にも、精神的にも。心身が消耗してきたらきちんと休み、なるべく早く回復できる手段を講じる。

というわけで今夜はガイド仲間との食事、明日はナイトツアーから戻る時間にマッサージを予約!楽しみ〜。ではでは、おやすみなさい:):)
mixiチェック

朝8時前に大阪を震源地とする地震が発生し、その影響でバタバタした1日。つかれはてて早めにベッドに入ったのに、先ほどまた揺れがあり目が覚めてしまった。普段なら絶対気づかないで寝ているはずだけど、ツアー中は気をはっているので身体が敏感になっているのだと思う。

地震があったときはほぼ準備を終えてロビーに向かおうとしていた矢先。京都では震度4だったのだけど、ホテル4階でかなり強い揺れを体感。ニュースを見てホテルにも状況を確認し、ロビーに降りるとテレビの周りにお客さんたちが集まって不安そうにしていた。

その時点ではホテル周りにも異常はなかったし、バスも到着していたので、緊急時の対応を再度説明してから、予定通りツアーを催行。が、午前中の行程をこなして市外にある次の予定地に向かおうとした時点で、使うはずの高速が通行止めになっていることが発覚。遅れを知らせるためにベンダーさんに電話するもつながらず、オフィスに連絡。折り返しがあり先方が受け入れ可能との確認がとれたため、遅刻覚悟でとりあえずは向かった。

のだけど、高速閉鎖の影響で道路が大混雑し、市内を通り抜けるだけで1時間近くかかり、その先の道路も大渋滞。このままだとかなりの遅れが見込まれたので、今度はオフィスのマネージャーに連絡をとり、行程変更を打診。ドライバーさんと相談しながらオフィスと何度かやりとりをし、最終的には許可が下りたので、お客さんに事情を説明のうえ了解をとり、行程を変更。もともと予定していた時間より2時間遅くにホテルに戻り、1日の業務終了。

非常事態の対応で緊張していたのと午後の行程でがっつり歩いたのとで、部屋に戻った途端どっとつかれが押し寄せてきて、ベッドで動けなくなってしまった。
 
今日の学び。

・非常事態では、普段以上に落ち着いた態度でお客さんに接すること。
 (1番やっていけないのは動揺している姿を見せること)
・アップデートをきちんと報告し、お客さんが状況を把握できるようにしておくこと。
・対応策はお客さん第一に柔軟に考え、必要によっては強い態度でオフィスと交渉すること。
・ドライバーさんといい関係を保っておくこと。 
・状況を可能な範囲内でお客さんに提示し、しっかり説明したうえで理解を求めること。

今日の経験で、やはりガイドは現場の仕事なんだなあとあらためて痛感。状況を正確に把握し、臨機応変に対応することがものすごく大事。でも、決して嫌いではないなあというのもまた実感。ハラハラしたけれども、同時にものすごく冷静な自分がいて、やっぱりこの仕事に向いているんだろうなと。学びの多い1日でした。

最後になりましたが、亡くなられた方のご冥福を心からお祈りいたします。 
mixiチェック

↑このページのトップヘ