徒然日記 〜通訳案内士、ふたたび〜

コロナ禍休業を経て、通訳案内士業に復帰。7年暮らしたソウルが第2の故郷(22年3月帰国)。中学生の母。ミニマリストに憧れている。

2017年02月

今日で2017年の6分の1、終了。11月からの長〜いオフも終わり!来月からしばらくは必死に働きます。

2月の主な出来事

・河口湖、熱海旅行

・ホットヨガ9回
・ランニング

・みんなの英語ひろば連載

・新宿研修
・旅行会社キックオフトレーニング4日間
・新人研修(都内、成田送迎)インターン

・ソウルの友人2人とひさしぶりの再会

・本10冊読んだ
(ベストはもちろん村上春樹の新刊『騎士団長殺し』!『マチネの終わりに』『本屋、はじめました』『ようこそアラブへ』もとてもよかった)

3月の予定

・インバウンドシーズン幕開け
・今シーズン初の超ロングツアー(19日)

今月最もよく読まれた記事

1. 「出産レポート 白川寧々さん アメリカ西海岸編」(2016/1/20)
2. 「ちきりん最新刊のamazonレビューの面白さと、本に向かう基本姿勢について」(2016/12/15)
3. 「通訳案内士 資格取得から仕事を得るまで」(2016/1/27)

3本とも、過去に書いた記事(うち2本は1年以上前)。

寧々さんの記事は先日本人が出演したテレビ番組の放映日に、ちきりんの記事はタイの僧侶プラユキさんがtwitterで紹介してくださった日に、それぞれどかんとアクセスがあがってビックリ。

通訳案内士関連はこの記事にとどまらず、今年の合格発表が出て、春のピークシーズンに向けてみなさんが情報収集しているとみられ、全般的にアクセス数があがっている。

所感

あっという間に過ぎてしまって、あんまり記憶がない。。
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マンションの目の前にある河津桜はピークを越えて、もう葉桜に変わりつつある。今年は例年より1〜2週間早かった。
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土曜日に都内、今日は成田送迎の新人研修に参加してきました。

今回は受講生としてではなく、講師の先生(尊敬するトップガイド、保里陽子先生!)をサポートするインターンとして。2日間で、今年通訳案内士試験に合格し、これから仕事を始めようとされている方たち100名近くにお会いしました。

陽子先生のご提案でどうやって仕事を得たかを話す機会をいただいたので、ほんの少しだけみなさんの前で経験談をシェアしました。ブログやみんなの英語ひろばでは文章にしてきた内容だったけれど、新人の方に直接話すのは初めてだったので、役に立つ内容になっているといいなあと、ちょっとどきどきしながら。

2年前のこの時期、わたしも新人研修を受けてました。3月中旬のロングツアーのアサインがほぼ決まっていて、とにかく時間がなかったので、ツアー行程に含まれている箱根と京都だけ飛び飛びで受けて、残りの時間は都内、高野山、京都、広島の下見に駆けずり回って。

ツアーが近づくにつれ、不安で不安で仕方なくて、もうどこかに逃げ出してしまいたいくらいだった。でも、同じようにほぼ経験ゼロでツアーに挑む仲間たちと知り合って、FBで必死に情報交換しながら励ましあって、ツアーを迎えました。

初めてのロングツアーのお客さんは、もう本当にみなさんいい方ばっかり。ツアー中もどきどきしっぱなしだったし、いろいろとやらかしてしまったけれども、それでもものすごく楽しかった。

この初ツアーで、スルーガイドの面白さにはまってしまい、それ以来、わたしの仕事はロングツアー中心に。

新人研修のインターンをすることで新人の頃のフレッシュな気持ちを思い出し、陽子先生の素晴らしいトークをたっぷり浴びることもできました。このいい流れで、明日以降は2週間後に迫った今シーズン初ツアーの準備に励もうと思います:)
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成田第2の地下1階にあったガチャガチャ。余ったコインでガチャをってあったけど、ガチャより募金とかのがいいんじゃないかなあ、と個人的には。。
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予約していた村上春樹の新刊2冊、届きました〜!

金曜日の夜届いたけれど、土曜日の朝早かったので、その夜は必死に我慢。翌日の行きの電車で解禁。今日はずっと朝から読んでいて、幸せ。。。

ハルキストなので、わたしは村上春樹の書く文章を読めれば、もうそれだけで幸せ。新刊が買えばかならず買うけれども、すべての作品のストーリーが同じ程度に好きというわけではもちろんない。でももうそんなことは大したことじゃなくて、あの文体に触れているだけでいい!というレベルになっちゃっている。なんだけれども、『騎士団長殺し』はひさしぶりにものすご〜く好きな感じの長編で、読んでいる時間中幸福感に満たされていて、読み終わってしまうのが悲しくて仕方ないくらい。

村上春樹の作品を読み続けて、15年。ほとんどの作品は繰り返し読み返している。わたしにとって、村上春樹の小説を読むことは、自分を別の世界に連れて行ってくれるような感覚がある。とても静かで、落ち着いていて、心地のいい湿度が保たれた、安心できる世界に。村上春樹の文章をあまりに何度も読んできたせいか、その世界はしっかりと自分の一部になっているような感覚がある。その世界が自分と深く深く、しっかりつながっているように、感じている。

ここまで深くつながりをもてる作品に出会えて、その作品を作り出してくれる村上春樹と同時代に生きることができて、本当に幸せだと思う。

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研修からの帰りに中目で待ち合わせして美味しいホルモン食べたり、梅林公園に梅を見に行って甘酒飲んだり、夫が作ってくれた夕食を家で食べたり、穏やかな週末でした:):)(嵐の前の静けさ的な。。)
 
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バイリンガルニュース、毎週木曜日の更新分だけじゃ物足りず、2013年5月の放送開始当初まで遡って聴いてます。

2014年8月14日の115回目の放送を聴いていて、興味を引いたのが「競争社会」。ニュース自体は競争を煽る環境では男性はよりクリエイティビティを発揮するが、女性には逆効果だという実験についてだったのだけど、毎回のようにその後のマミちゃんとマイケルの雑談が面白かった。 

マミちゃんは以前外資PR会社に勤めていて、最初がアメリカ、次がドイツの会社で、社内環境がまるっきりちがっていたとのこと。

アメリカの会社は数字ベースで競争を煽り、他人を蹴落としてのしあがっていくのが当たり前の世界。社内でのピリピリ感がすごかったらしい。 一方、ドイツの会社は「みんなで仲良くがんばろうね〜」という雰囲気だったとのこと。
(もちろん、この2社がそのままイコールでアメリカ、ドイツの会社すべてではない、という大前提のもとで)

わたしは会社員時代に日本の会社2社に勤め、今はフリーランスのガイドとして主にアメリカとカナダの会社と仕事をしている。

このアメリカの会社でいうと、やはり数字に厳しい。トレーニングでも常に数字、数字。項目ごとの目標数字と現状、何ポイント足りてないか、上まわっているかが強調される。個々のガイドの成績も数値化され、全ガイド間に公表される。数字を見れば誰がどの分野で高い(あるいは低い)評価を得ているかがすぐわかる。

ただ、成績はあくまでお客さんのつけた評価に基づいていて、ガイド間の相対評価ではない。なので、「⚪︎⚪︎さんみたいにこの分野に強くなりたい!」というのはあっても、蹴落とす云々というのはまったくない。自分のスキルアップ以外に、自分の数字を上げる方法はないのだから。

ガイドではなく社員としてこの会社で働く場合、競争は相当シビアだとも聞くけれども、実際のところどうなのかはわからない。

個人的には、この旅行会社の数字へのこだわりは、かえってわかりやすくていい、ととらえている。数字を上げることはそのまま自分のスキルアップにつながるし、そのためには自分が努力すればいい。やれることをすべてやっても数字が上がらなければくるしいだろうけれども、いまの段階ではやれることはいくらでもある。やったことが数字に反映されるかどうかで、自分のやりかたの是非もある程度判断することができる。その意味で、数字はいったん目指すべきところをクリアにしてくれている。

いずれにせよ、この会社のやりかたはいままで勤めた日本の会社とまったく異なるので、そのちがい自体が面白い。わたしは大学での選考が異文化コミュニケーション論だったのだけど、まさにそれを実践している感もあり。 
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美しい和菓子。人との競争ではなくて、納得感をもって自分自身の努力で高めていけるものが好きだなあ、と思う。
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米旅行会社主催の4日間のキックオフトレーニングを終えて、戻ってきました。

世界各国へのツアーを主催しているその会社で、いまや日本はトップ2のツアー催行数。年に2回ガイドの採用をしていて、いまやアジア最大規模の50人近くになったとのこと(でもまだまだ採用は続いている!)。去年のキックオフではたしか30人もいかない人数だったので、急に人数ががががっと増えていて、びっくり。

わたしがこの会社に初めて出会ったのは、2015年6月。書類審査、バンコクの採用担当者との電話インタビューを経て、丸1日かけた説明会と面談があり、さらに8月に2週間のトレーニングを受け、ようやく2016年度のツアーアサインが出た。

この会社のツアーは13〜19日と非常に長く、お客さんからの要求度合いもものすご〜く高いことで有名。周りのガイド仲間からは、「あそこ、大変なんでしょ?」的なコメントをしょっちゅうもらう。

2015年後半から2016年頭に会社の体制が大きく変わり、その変化に伴ってもう本当にいろいろなことが起こって、わたしも一時期はネガティブな感情ばかり抱いてしまったこともあった。でも、2016年夏、それから今回のトレーニングを受けて、また気持ちが変わってきた。

わたし自身の経験でも、周りから聞く話でも、ガイドへの対応やツアーが100%完璧で不満がどこにも見当たらない、なんて旅行会社はない( 旅行会社にとってのガイドだって、きっと同じようなものだろうと思う)。なので、その旅行会社と仕事をすることで、自分が何を得られて、何を差し出さなくちゃいけないかを冷静に見極めて、その都度決めていくしかないんだと思う。

で、この会社でいうと、こんな感じ。

得られるもの
・トレーニングの機会
・ガイド同士が集まる場=
 (年1回のキックオフトレーニングは参加が必須。このときには北海道から九州まで、全国のガイドが集まって、トレーニングを受ける。その他にもピークシーズン以外は東京オフィス主催のミニトレーニングが月1回あり、自由に参加できる)
・ロングツアーの経験とスキル
・ 自分のスキルの数値化
 (顧客からのサーベイはすべて数字で出され、個人の結果も全ガイド間で公表される)
・比較的高い報酬
 (わたしの場合。各社条件がちがうので、他のひとにとってどうだかは不明)

差し出すもの
・トレーニングを受けるための時間
・ ツアーをこなす時間
 (19日間24時間体制で仕事しっぱなしというのは、心身ともにかなりしんどい。もはや9日間程度のツアーは短くてあっという間に終わっちゃう感覚)
・ 要求度合いが高いお客さんと向き合う心理的負担
・サーベイ結果が全ガイド間で共有されること
 (わたし自身はあまり抵抗がないのだけど、ひとによっては拒否感がかなり高い)
・数字でシビアに判断される
 (一定の基準を満たさないと、クビ) 

現時点では、得られるものがずっと多い。プラス、まだここでしっかり成果を出せていないので、まずはそこを目指そうと、この4日間で気持ちが固まった。 
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